アジア発:今どき教員のつぶやき

大学勤務20年目の中年。主に教育、翻訳、通訳といった話(愚痴)や家族の話など

非英語圏の外国人教員に求められる「一人前」

昇進してから数年経つ(*注)が、周囲の反応がちょっとだけ変わった。まず、同じ教員からは以前のように気軽にサポートをしてもらいにくい雰囲気になった。助手さんや事務方からはようやく一人前の教員扱いをされるようになった(気がする)。

教員同士という枠の中では、何となく放り出された感じでしんどい。

というのは、私の所属する学科で私は唯一、学科の核心となる科目と全く関係ない教科を教えている、つまり他教員とは専攻も方向性も全く違うため、そもそも協力体制が取りにくい(例えば、生物化学学科に音楽教育専門の教員が紛れてる感じで、ウィン・ウィンを目指したプロジェクト提携や共同ナントカがほぼできない)。普段から提携していれば、雑務などでも融通が利くのだが、何もないと一切合切をひとりでやる羽目になる。

以前なら、外国人だし、最下層の職位だし、ということもあり皆も優しかったのだろう。私もそれに大いに乗り、甘えてきた。でも、業務遂行というレベルにおいては言葉も不自由でなくなり、おそらく免除されていた雑務と幾ばくかの責任というものが求められるようになった。そんな当たり前で単純な事実に気付いてしまい、正面から受け止める時期が来てしまった。女子バレーの竹下が宮下遥ちゃんにかけた言葉ではないが、「もうharuruがひとりで頑張るしかないんだよ」という感じ。これは若き全日本代表ならではのエピソードで、ここでいい年こいたアラフォーが私事として正気で綴るのにふさわしい言葉ではないものの、精神年齢の幼さゆえご容赦ください。しっかりせねば。

注:昇進審査はハッキリ言って厳しい。まず学内で規定の条件をクリアしてから、学科、学部とそれぞれ内・外部審査を行い、最終的に学校レベルで審議され、さらにお上の審査を受ける。外部審査は自分の知らない同じ専門領域の教授3人(つまり学科、学部の二段階審査で合計6人)のジャッジが必要。100点満点で規定の得点を上回らないと通らない。