アジア発:今どき教員のつぶやき

主に教育、翻訳、通訳といった話(愚痴)や家族の話など。時々スポーツネタも。

45歳の体

本日はのんびりと過ごすことができ、仕事らしい仕事は夕方入ったお城の書簡翻訳のみ。昼間は夕食と翌朝の食料調達のために1時間かけて汗をかいて歩き回る健康的な日でした。スクーターに乗れない、車の運転ができないから歩かざるを得ないのですが。

一昨日は出国ゲートでとあることに気づき出国できず、空港から自宅へとんぼ返り。またしても、他人の出国や国外での活動を円滑に行うためのサポートを散々しておきながら、自分の番になるとうまくいかないという漫才みたいな結果になってしまった。

女性は45歳くらいでガクッと体(や容貌)が変わる(衰える)と聞いたことがある。ここ1、2年は皮膚トラブルに悩まされ、甲状腺も陽性だが異常が見つかるなど兆候はあった。が、容貌という点でここへきて本当にドカンと来た。上述の通り、突然出国できないと知り、がっかり&疲れ切って公共の交通機関に乗り込んだところ、なんと、高校生くらいのとっても可愛い女の子3人組が私を見るなり素早く立ち上がり、席を譲ったのだ!!・・・おばちゃん、今学期は殺人的な忙しさでね、もう半年くらいカラーリングしに行く時間がなくて・・・一極集中している白髪ゾーンが目立ってた?!服装も黒のジョギング用Tシャツで顔色冴えてなかった?帰国できないショックでゾンビみたいな表情してた?それとも4つもバックを持って怖い顔してた?

この国では若者がこうした行為を自然にできる。大変素晴らしい。

とりあえず明日、カラーリングに行ってまいります。

上の子との付き合い

今年の夏休みは上の子が一切、学校や外部の補習に参加することなく家にいる。その親は二人とも大学勤務なので夏休みがあります(聞こえは素晴らしいが、授業をしに学校へ行かないだけで、もちろん自宅や外部での研究活動、社会奉仕、学生指導、来学期の準備など学期中に着手しにくいことも多くやることは山積み)。

普段より子供とのコミュニケーションが増えると、あら不思議。この子ってこんなに可愛かったのかと思えてきます。夏にこんな風に感じるなんて普通の親御さんとは逆かもしれないけれど、学期中は申し訳ないが自分の子供には十分に時間がかけられないのが正直なところ。「自分のことはとっとと自分で早くしろ!」とばかりに小学校低学年に接する自分が嫌になるくらい。でも、こうしてしっかり向き合ってみると、子供も子供らしい甘え方をする。そして、今はそれを受け止める精神的余裕が少しある。そんな気付きを得た一日でした。

 

資料を

今日は通訳でお城にあがったが、現場について「!」でありました。

連絡担当の方がここ数か月で変わり、人数も増えていたのはいいのですが

通訳当日の資料をもらえなかったのは初めて。幸い、山勘である程度の予測は

つき、先方も通訳さんを同行させていたので事なきを得ましたがやめてほしい。

通訳は一切の説明を受けずとも万人が話すあらゆる

現象を一瞬で理解して訳せるわけではありません。そんなことは不可能です。

当日の主な来訪目的くらい教えて~~。

案の定、先方が準備してきた分厚い資料がお城の係りの人と

お偉方の手には渡っており、それを読み上げる場面もあった。

そ、れ、を、私目にもくださいまし

もし通訳をお使いになる機会がありましたら、皆様どうか

必ず事前資料を通訳にもご提供ください。より精確に、効率よくコミュニケーションが

行えます。よろしくお願いいたします

パスポート期限切れ

学生さんのレポート催促が功を奏して全員提出、採点も終了。やった~

これで自分の家のことができると夏休みのスケジュールを確認していて気付いた、娘のパスポート有効期限が数か月も過ぎている!!主人にもこの緊急事態(?)を告げ、慌てて新規申請に行ってきました。

あれだけ学生さんたちの日本行きのためにビザ申請や予算分配などの仕事ばかりしていたのに、あろうことか自分の子供のことまで頭が回っていなかったことにショック。幸い出国までに何とか間に合いそうなのですがが、5年しか使えない子供のパスポートは注意しないとなあ。。

半日間はそんなこんなでバタバタし、帰宅後はお城と事務連絡をとり、大学の成績を点検したりと細切れ時間を活用。気持ちがまだ動揺しております。小心者

数か月ぶりの美容院

名目上は夏休みに入り、やっと美容院に行ってきました。

9時に予約して時間通りにチェックイン、終わったのは午後2時だったあああ。馴染みのスタイリストさんに髪をなでなでしてもらって全身リラックスモードになったのだろうか、この贅沢な数時間をほとんど船を漕ぎながら眠ってしまいました。何度も頭を元の位置に戻されたような記憶もあるが、おばちゃんはもう気にならない。人に自分を委ねられる有難さと貴重さがよく分かりました。ありがとうございます。

そういえばウトウトしているときに電話があった。

シラフに戻ってからもう一度電話があったので出ると、お城の別系統から。初めての部門で内部の係りの方が訳した文書をチェックしてくれないかという。私の電話番号、どこまで出回ってるんだ、、と思いつつ引き受けて納品。

午後は学生の学期末レポートに点数をつける。あれだけ何度も繰り返し同じ指示をし、さらに文字化した説明も与えたのに自分勝手な書き方をする人が必ずいることにちょっとカチンとくる。面倒だから、自分に都合のいいやり方で通そうとする根性がアカン!15年前なら怒り狂って再提出させたところだが、もういいわ。出しただけでも偉い。それよりも、授業には来てたくせに〆切時刻に提出していない人が一人いたので、メールで催促してさしあげました。ネット上で課題を提出するシステムを採用したので、時間を過ぎるとアップロードできません。うっかり忘れちゃったのかな?と鼻血が出そうなほど大らかな受け止め方をし、灼熱の南国でゆるゆるした時間を過ごしたのでありました。

 

公文書の書き方

お城の書簡の翻訳で、日本語を現地語に訳す仕事がある。

形式はだいたい決まっているので数年やれば過去のフォームを見たりして何とかなってしまうのだが、個別の細かい話になるとネイティブチェックがないと心もとない場合も多い。

で、1年に1回くらい主人に聞いてみるのだがこの国、本当の一般人は公文書の書き方をあんまり知らないのかもしれない。大臣>大臣クラスの書簡であった表現(手紙そのものではない)を彼にちょこっと見てもらうと「こんな表現は存在しない、いい加減な言葉を書くな」みたいに全面否定される。調べれば大学の現地語学科なんかが公文書の書き方としてPDF資料をかなり公開しているので間違いないし、私自身も歴代のラオバン様(当然ネイティブ、お抱えの文筆家がいるはずだ)の書簡をストックし、対応する言い方も蓄積してあるのでネイティブの批判にもひるまない。(ちなみに主人は博士号を持っており教養ゼロという訳ではありません、一応、彼の名誉のため)

こちらでは相手を敬う表現をバリバリにちりばめた公文書なんて、かなり訓練を積まないと自在には書けないようだ。こういう分野まで自信を持って対応できたらいいなと思いつつ、コツコツ勉強するのが苦手なので実践を通して学んでおります。

そいうえば日本語の場合、法律関連文書が難解だとよく日本国内でも言われるが、これも特殊な言い回しに慣れている人と素人に同じ内容の文なり言葉なりを発信させれば雲泥の差があるに違いないでありましょう。

 

 

 

教育実務による昇進

今日は南部に出張してきました。

大学における新たな昇進コースのひとつに教育実務の成果を評価する動きが普及しつつあります。ここでは以前は博士号がある人が大学教員になるのが一般的で、それ以外はかなり少数。日本とは採用基準が大きく異なっていました。が、それでは偏り過ぎではないかということで上記の制度が国主導で広まっています。その審査過程や学外審査員の人選について国に提言をする文書の最終決定版を作成する会議があり、それに行ってきました。こういうゼロからの制度の構築にちょっとでも関われるのは光栄であり、嬉しくあります。この先、どうなっていくのか楽しみ。

帰宅後はお城の指令2つに対応。負担にならない内容でホッとする。

朝はチビが38.6℃の高熱を出しまたインフルエンザかと焦ったが、その後何事もなくケロッとしていた。免疫力がついたのかな、頑張ったね。

今日も無事に過ごすことができました、ありがとうございます。